森林には降った雨をためてゆっくりと流す機能があり、山の土砂は、森林を構成する樹木や草の根によって押さえられ、少々の雨では流れ出さないようになっています。
森林は緑のダムなどと言われますが、日本のように急峻な地形、多雨な気候において、もしダムだけつくって森林がなくなれば、流出する土砂でたちまちダムは埋まってしまうそうです。
先日、Co-satenでも市原にある「米沢の森を考える会」が開かれました。
米沢の森は南市原の小湊鉄道「上総牛久駅」から車で4分ほど走った場所にあり、山桜やコナラなどの巨樹・古木が残る、今となっては少なくなってしまった自然林です。山の頂上からは360度の景色が楽しめ、春になると幼稚園の遠足や里山体験教室など、様々なイベントが行われており、地域の方々からはハイキングコースとして親しまれている森だそうです。また、実はこの森には古い歴史があって、古道には1700年代の石仏が並び、石仏巡りのハイキングも楽しめるのだとか。
活動について熱くお話をしてくださったのは、市原生まれ・市原育ちである代表の鶴岡さん。『自分の生まれ育ったこの森をなんとかしなくては・・・』という強い想いから仲間を集め、2004年より活動を開始されました。
活動開始当初の森はとても荒れ果てていて誰も入れないような場所でしたが、まずはメンバーで市道や赤道の整備をし、昔の生活道を蘇らせました。また里山の良さを知ってもらいたい!と、里山体験教室の実施。地元の方々や子供達を巻き込んだ山の階段づくりや、椎茸の原木に苗を植え付け、整備のための技術講習会や企業との連携協働など、様々なイベントを通して、少しずつ地域の方に知ってもらえるようになりました。
現在ではすっかり綺麗になり、綺麗な花々や絶滅危惧種であるトウキョウサンショウウオまで見れるようになったのだそうです。
イベントでは、イノシシ肉をいただきながら、活動の内容、森の課題など、年齢も職業も違う様々な立場の方々が考えを伝え合う穏やかな時間となりました。
4月20日、第二回目の「米沢の森を考える会」が開催予定です。
里山や自然に興味のある方、ぜひご参加ください。
またCo-satenでは“こんなことをみんなとシェアしたい!”や“みんなで集まって考えたい”など、ちょっとしたことでもイベントの開催が可能です。(初めての方で、どう準備したらいいかわからない方でもスタッフが一緒にコンセプトを考えます)
ご興味のある方はぜひご連絡ください。
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