2020.05.13

ママとパパ、それぞれの家族のありかた

みなさんは、毎日一緒に過ごす家族との時間が「幸せ」だと感じますか?

いつも顔を合わせていると、お互いの存在があたりまえになるもの。

つい感謝の気持ちを忘れたり、言い争いをしたりすることもあるかもしれません。

働き方や子育ての仕方が多様になる社会で、家族とどう良い関係を保つべきか。

上野さん夫婦が、「家族のありかた」を改めて考える会を開いてくれました。

 

茂原で美容師として働きながら、お子さんを育てる上野さん夫婦。

ずっと目標だった自分たちの美容室を開業するため、市原への移住を考えています。

美容師としての活動の先には、ママやパパがいきいきできるコミュニティの育成があります。

仕事が忙しい中、自分たちだけで子育てをするのは不安も伴うし、どこか疲れるもの。

だからこそ、美容で癒しを感じてもらい、人とのつながりが支えとなって欲しいという思いがうまれたのでしょう。

 


そんな上野さん夫婦は、家族間で3つのことを大切にしています。

まずはコミュニケーション。

普段の生活で「言わなくてもわかる」という思い込みから、会話がなくなることがあります。

行き違いをなくすためにも、些細なことでも共有し、気持ちを伝えることが大切だそうです。

 

次に、感謝の気持ちをあらわすこと。

長く一緒にいると、素直に「ありがとう」や「ごめんね」が言えなくなってくることもあります。

そんな時は、意識的に感謝や謝罪をすることで相手の心もちも大きく変わるのです。

 

そしてとっておきのコミュニケーション術が毎日ハグをすること。

ちょっぴり照れくさいですが、ハグにはストレス解消効果があるのだとか。

上野さんは、親になって守る立場になったけれど、甘えたい気持ちも実感したそうです。

特に育児中で精神的に不安定になり、頼りたい気持ちが強まったときに始めた習慣がハグでした。

どんな状況でも、心を落ち着かせることができる力があるのですね。

 

それをふまえて、参加者の皆さんとそれぞれの「家族のありかた」について掘り下げます。

会話の中で、「家族は他人」というひと言が印象的でした。

近い存在であるほど、自分の気持ちがわかって当然だと思い、相手に求めすぎる。

そして意見や考え方の違いが受け入れられなくなる。

だからこそ一歩距離を置いて、ひとりの他人として相手の話に耳を傾け、自分の思いを言語化して伝えることが必要なのだといいます。

 

また、日常生活のなかで意外とゆっくり家族で話をする機会が少ないことにも気づきました。

特に子どもがうまれてからは、あっという間すぎる時間。

そうしてすれ違いが起きるのかもしれません。

中には、忙しい時でも夫婦2人の時間をつくり、美味しいものを食べながら話をするという参加者もいました。

ちょっとした工夫で共通認識をもつことができるのです。

 

今回のイベントでは、春の食材をつかった彩りのあるご飯が並びました。

玄米のおにぎり、ふきみそ、あずきと黒ごま、菜の花の醤油麹、大根の漬物。

おいしく体に優しい食事に話もはずみ、新しい企画のアイディアも出ます。

また、家族ごとに違う暮らしや対話のあり方を共有することで得られる気づきもありました。

なにより、普段なかなか話せない家族の本質的な話を改めてできる場であったという声に意義を感じる会となりました。

 

「昔はよかったのに」「旦那が何もしてくれない」

そんなネガティブな言葉をまわりで聞くことが増えたという上野さん。

もう少しだけ相手との対話を増やし、相手を受入れ、感謝の気持ちを伝える。

あたりまえだけど、実はできていないことを小さくはじめることで、家族との時間がぐんと「幸せ」になるのかもしれません。

あなたもちょっと立ち止まって「家族のありかた」を見直してみませんか?

 

「自分も家族も友達も、みんながワクワクできるような世の中にしたい」

そんな上野さん夫婦の思いに共感したみなさん。

ぜひママとパパのコミュニティを育てるために仕掛けを一緒につくりましょう。

上野さんは新しい挑戦として、出張美容師も始めたそうなので、こちらも興味ある方は連絡お待ちしています!