2019.07.10

いちはらの未来って明るいの?

自分のまちを何も無いまちだと言ったことありませんか?
自分のまちの未来がどうなるか、考えたことはありますか?

市原市の人口って何人?増えてるの?減ってるの?
財政ってどうなってるの?大丈夫なの?

普段は考えることもないけれども、私たち市原市民にとって大事なことです。

市原市の未来について参加者全員で考える会「いちはら近未来予測研究室」が2日間にわたって開催されました。


2日間とも、職業も年齢も異なる多くの当事者の方々にご参加いただきました。

1日目「道路」「団地」「財政」
2日目「公園」「図書館」「公共資産」

各テーマごとに全国の事例を聞きながら、市原市の現状を各担当者から説明して頂き、課題に対してワークをしました。

「市民の移動手段は6割以上が自動車」
「工業団地を建てたときに一斉に入居したため、入居者の年齢層に偏りがあり団地で高齢化が進んでいる」
「これから40年間の公共施設の維持管理費を試算した時、年間111億円足りない」

などなど、各分野から説明された多くの現状や課題。


一方でワーク中に、

「図書館で婚活イベントや結婚式を企画したらどうか」
「公園を使いやすくするために、子育て世代のママさんと一緒に考えたらどうか」

などの提案も多く出ました。

行政、議員、事業者、市民という、普段なら全く違う立場の方々が垣根なく話せるのは、もしかしたらCo-satenというサードプレイスならではなのかもしれません。

「市原を良くしたい」という同じ想いに向かって、全ての方が当事者として意見を出し合っている姿は、これからの未来のまちづくりの可能性を感じることができました。

民間の強みはやりたいことをスピード感を持って進められること、行政の強みは市民が使いたい需要に合わせた制度設計や規制緩和など。

フラットな場で話せるからこそ、お互いが自分たちのできることや役割を認識でき、逆に弱い部分を補い合い、まちにとって必要なことを一緒に取り組むことができる。

その最初の一歩がこの場で行われたように感じました。

 

高度経済成長の時代はまちづくりは行政の仕事でした。

人口は増え続け、街の中に公共施設や大きなハコモノを作れば人が集まる時代でしたが、これからは超高齢化社会という誰も経験したことのない、今までにない時代。

縮退傾向の時代においてこれからの公務員はどうあるべきか、公共の役割など誰もわかりません。

行政だけがまちづくりをするのではなく、すでに行政と市民が一緒になってまちのことを考えなければならない時代になっているのではないでしょうか?

いま、その答えの一つとして全国でも多くひろがってきている「公民連携」

公民連携事例の一つでもある、東京都豊島区にある南池袋公園をみなさんご存知ですか?


池袋駅を出て5分ほど歩くと、ビル群の中に一面芝生の公園が現れます。

通常、公園の管理は行政の公園管理の部署が民間の会社に税金の一部から委託費として支払って管理を行っていくのですが、この南池袋公園の仕組みは通常と違います。

公園内に併設したカフェの収益から公園の維持管理費が賄われており、今までの管理コストを削減するだけの委託とは違い、自治体にとって有益なモデルとなっているのが大きな特徴です。

公園で稼ぎながら維持管理費を賄い、使いたい人に合わせた制度設計を行政と民間が一緒に考え実行した結果、23区で唯一消滅都市と言われた豊島区のイメージを住みたいまちランキング1位へと変えました。

そのイメージを変える一部の要因となった公民連携の先進的な事例です。

 

これから公共資産の維持管理費が足りなくなると試算が出ている市原市。

南池袋公園のように、自分の暮らしがどうしたら豊かになるだろうとひとりひとりが自分ごととして考え、話し合い、一緒につくっていく「公民連携の場」が市原市にも必要だと感じています。

そこで次の企画として、南池袋公園の計画に携わった青木純さんに、市原にお越し頂き、これからの公民連携に必要な考え方をお話して頂きます。

青木さんは南池袋公園のことだけではなく、祖父の代から続くマンションの大家業を継ぎ、空室率30%に近づいていたというその中古マンション「ロイヤルアネックス」を自由なアイデアと仕掛けで、“行列のできる賃貸マンション”へと再生、新時代の大家さんとして一躍、時の人となりました。

その後、全国のまちづくりへと舞台を広げ、全国のリノベーションスクールを開催したり、次々とリノベーション案件を各地のプレイヤーとともに事業化。

また、自身の経験から不動産オーナー向けの「大家の学校」も開講し、多くの受講生が参加する大人気のスクールとなり、東京だけに留まらず、現在は大阪でも開催しています。

講演当日は市原市の市長である小出市長とのクロストークも予定しております。

日程:7月22日(月)18時から
場所:五井会館4F


今回の「いちはら近未来予測研究室」に参加してもっと具体的な話を聞いてみたいという方、青木さんの話を聞いてみたいという方、まちづくりに興味のある方はぜひご参加ください。

お申し込みはPeatixからになります。
https://renovation-ichihara.peatix.com/?lang=ja

主催者:市原リノベーションまちづくり実行委員会 小川
mail:togawa@open-road.jp

今後、「いちはら近未来予測研究室」は別のテーマで開催予定です。

日程が決まり次第告知をしますので、また参加したいという方も、前回参加できなかった方もぜひご参加ください。