オーストラリアから帰国し、いちはらで“結”のコミュニティを作る活動している原麻里子さん。
結とはかやぶき屋根づくりや農作業などで互いに労力を提供して助け合うことやその仲間のことを言います。
原さんはローカルベンチャーラボというプログラムに参加し、半年間いちはらで事業を作る準備をしていました。
今回はそんな原さんのプロジェクト発表です。
原さんのプロジェクトに興味を持った人が多く集まりました。
まだ活用されていない資源を価値に変え、地域に新たな経済や暮らしの豊かさを創造する。
地域での活動をビジネスにするローカルベンチャーラボに原さんは参加しました。
スクールのように知識をインプットするのではなく、フィールドワークに行って吸収したことを言語化したり、地域で試したりしながら、自分のプロジェクトを作り上げていきます。
ローカルベンチャーラボについてはこちらから。
https://localventures.jp/philosophy
会社員時代に神奈川県藤野で自然と共生して豊かに生きるためのデザイン体系であるパーマカルチャーを学んだ原さん。
パーマカルチャーや持続可能なコミュニティーづくりの理解をさらに深め、実践するためにオーストラリアへ渡りました。
オーストラリアから日本を俯瞰することで、日本の伝統文化や四季折々の生活の知恵の魅力を再認識することができたと言います。
地域への問題意識も生まれ帰国を決意した原さんは、市原市の特性、文化、自然など様々な魅力を掘り起こし、伝えたいと考えているそうです。
原さんが考えたプロジェクトは、市原市の内田地区の人々から四季折々の里山暮らしの知恵や文化を受け継ぎ、市内外や老若男女が混ざりあう“結”のコミュニティーをつくることが目的です。
例えば外から来た若者が、おじいちゃんに田植えを教えてもらって、関係性ができて、それでまた帰ってくるふるさとになる。
そうやって関わりを持った人たちがみんなで知恵を学べたら次世代に受け継ぐことができるのではないか、そう強く感じたと言います。
具体的に1つ例を挙げると、イノシシ解体があります。
解体のスキルだけではなく、なぜ里山でイノシシが増えているのかなど環境的な学びながら、ばらした肉を焼いて地元の人と食べる、食育的な学びでもあり、地元の人との新しい人の交流の場となります。
原さんは内田地区と外の人たちを結ぶコーディネーターです。
内田地区の人たちも原さんがきっかけで内田に若い人が来てくれることは嬉しいと、とても喜んでいました。
写真はイノシシを解体中の写真。(原さんがイノシシの足を持っているのがお分かりいただけますか?)
今回の会には内田地区の方や市役所の方、市原市とは別の地域で活躍されている方など、様々な方が参加してくださいました。
発表のあとは原さんのプロジェクトにどう関わることができるのか考える時間です。
熱くなった議論は、どうやって数ある田舎の中から市原の内田を選んでもらい、何度も足を運んでもらえるようにするか。
「米作り体験なら田植えから稲刈りまで年間を通したプログラムを作るのがいいんじゃないか。」
「拠点となるシェアハウスや民泊の部分が欲しいから、みんなでDIYやろうよ。」
いろんな意見が飛び交い、内田地区で何かが動き出しそうなワクワクする会となりました。
「自分が何を本当にやりたくて何にわくわくしてるのか」
ローカルベンチャーラボで半年間様々な経験をして、自分の志と地域の志がどうマッチするのかを見つけることができたと言います。
今後も定期的に内田地区に訪れ、自分で田んぼや畑をやっていき、内田地区の文化を体験できるプログラムを企画する予定。
先日は種まきをやったそうです。
ぜひ内田地区や原さんの動きをチェックして、内田地区で地域の面白さを体験しましょう。
内田未来学校のFacebookページはこちらからご確認ください。
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