Co-satenで定期的に行われている「カンタン抹茶生活」。
お茶を点てると聞くと少し格式高く感じますが、カンタン抹茶生活は日常生活で気軽にお茶を点てるための道具を作ったり、知識を得たりする会です。
第1回目の「抹茶の点て方」、第2回目の「茶碗の作り方」に続き、第3回目の今回は抹茶をすくうための道具茶杓(ちゃしゃく)を作る「茶杓の作り方」を開催しました。
茶杓づくりは良い状態の竹材を選ぶところから始まっています。
あらかじめ石橋先生が鉈(なた)で分割したものをようしてくださいました。
先端を曲げた竹をカッターなどで削り、思い思いの茶杓をつくる作業が参加者の作業です。
実際に、上部を削って一晩水につけた竹をアルミホイルに包み、ロウソクの火で熱し、ペンチで折り曲げる様子を先生が再現してくださいました。
さて、説明も終わり、いよいよ参加者の皆さんが削り作業に入ります!
最初に削っていくのは茶杓の真ん中から先端までの部分。
折れないように、なるべく薄く細くしていきます。
抹茶をすくう櫂先(かいさき)やその先端の露(つゆ)は個性が出やすいところでもあり、各々が好きな形に削っていきます。
裏千家は露が尖っているなど茶道の家元によってもこの部分の形は違うそう。奥深い世界です。
竹の繊維に逆らってカッターの刃を入れてしまうと、ささくれが向けるように竹が剥けてしまうので、注意しながら削りました。
竹の節の部分は硬いので、カッターだけではなく棒ヤスリなども使って滑らかにしていきます。
削りすぎてしまうのが怖いのか、みなさんおそるおそる慎重に削っていきます。
全体的に、女性の方が積極的に削っていて、男性陣は細かいところをずっと気にしてる対照的な姿が印象的でした。
性格がすごく出る作業で面白かったです。
抹茶をすくう部分の長さはだいたい1.5センチ、茶杓全体の長さは17.8センチくらいがバランスが良いとされています。
また、最初に渡された竹は角があるので、両方の先端を丸く削っていかなければいけません。
この時、長い楕円の形にするのか、きれいな円に近づけるのか、丸め方にみなさん苦戦していました。
仕上げに紙やすりで全体を磨き、蜜蝋(みつろう)をつけてつやを出したら完成です。
この作業があるだけで、見た目も触感もかなり洗練されます。
最後に前回作った出来たての茶碗を使い、お茶を点てました。
お茶を点てるのはこの会で3回目なので、みなさん慣れた手つきでお茶を点てます。
「自分で作った茶碗で飲むお茶はとても美味しい。」とご満悦な表情を浮かべる参加者。
普段の暮らしの中で、マイ茶碗とマイ茶杓でお茶を飲んでほっと一息つく。
そんなゆとりを生活に取り入れられたら素敵ですよね。
次回のカンタン抹茶生活はお点前を学ぶ会を予定しています。
今までの会に参加できなかった方も参加大歓迎です。
2月8日(土)の17時開始予定です。ぜひご参加ください。
イベントの詳細はこちらから。
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