2019年の台風はみなさんの目にはどう映ったでしょうか?
とてもつらかった経験
暮らしを見直すきっかけ
漠然とした地球環境への不安
きっとそれぞれの異なるストーリーがあるのではないでしょうか。
やっと一息つけるいまだから、記憶にふたをせずに経験を共有して前に進むことが大切だと私は思います。
そんな思いから「台風をふり返る座談会」の開催につながりました。
昨年、全国から市原に集まったボランティアは2000名以上。
最前線でその窓口となり、現場の声を拾ってきた社会福祉協議会の金坂さんと、まずはニーズと課題を浮きぼりにしました。
屋根のブルーシートはりや倒木の処理などニーズの高い分野で活躍されたそう。
この2点がこれから連携して行うべき大切なこととして見えてきました。
今後また起こるであろう台風などの自然災害。
それに向けて前向きに何ができるのか真剣に考える金坂さんの姿勢が、参加者の心をときほぐします。
長引く停電、避難所生活、現場対応の仕事など、
それぞれの体験談を語り合うことで、みなさんの想いがあふれ出てきました。
もちろん地域のためにできることを考えるのも大切。
だけどそれ以前に、自分が抱えていたものを外に出して共有する時間が必要だったのだと気づきました。
アウトプットをして心に隙間をつくってから、前向きに進んでいければよいのですね。
会場の雰囲気がなごんだところで、都内の商店街で防災プロジェクトを行う白川さんにお話を聞きました。
「普段から地域がゆるいつながりをもつことが大事」とのこと。
たとえば、みんなでまちを歩いてお店や道を知っておくのも防災につながります。
避難経路やまわりの環境を確認しつつ、おしゃれなカフェや行ってみたいレストランを見つければ、地域の中で新たな関係もうまれます。
商店街に子ども食堂やあそび場など普段から立ち寄れる場所があってもよいし、
防災マルシェを通してみんなで日常的に楽しく学ぶのも効果的。
どんな形であれ、日ごろからあいさつを交わし、お互いの場を行き来できるようなコミュニティづくりが防災の要であることを学びました。
では、わたしたちは具体的にこれからどのような準備をすればよいのでしょうか?
まずは一番身近な家族間でいざという時の動き方を確認しておくことが大切です。
学校や職場にいるのか、家なのか場面ごとによって対応も変わるので、普段から密なコミュニケーションが必要であるとの意見が出ました。
また、昔ながらの「隣組」のような近所の助け合いが残る地域もあるそうです。
顔を合わせたら挨拶をし、おすそ分けをするような小さな心がけが積み重なり、よい関係性が築かれるのかもしれません。
そんな「明日から自分ができる防災コミュニティづくり」の一歩。
Co-satenも地域の方が集まりつながるための場として、定期的にこのような会を開催したいと強く思うようになりました。
次の災害に向けた一歩が点となり、色々な場所で行われることで面となります。
それが、いざという時に強い地域コミュニティの形成になるのではないでしょうか。
まだまだやるべきこと、できることはたくさんあります。
企画を一緒に行える仲間を増やしたいので、お気軽にCo-satenまでご連絡下さい。
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