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何をするの?
月に2回、
時間を共に過ごす
バディとなった二人は、月に2回ほど数時間を共に過ごします。時間を過ごす場所は毎回二人で決めますが、公園、動物園、博物館、カフェなど、密室ではないパブリックな場であれば、どこでもOK。メインはオフラインですが、オンラインも適宜活用し、Zoomなどのツールを使ってお話をしたり、画面越しで遊んだりします。
親子でも、親戚でも、先生と生徒でもない。大人と子どものフラットでゆるやかな信頼関係を育むオランダ発のプログラム。
子ども(5~18歳)と大人ボランティアが二人組のバディ(buddy = 相棒、仲間、友人)となり、月に2回ほど遊んだり対話したりしながら、1~2年かけてフラットな関係性を築いていきます。
仕組みはとてもシンプルですが、オランダでは40年前から続き、様々なご家庭の子どもとその保護者の心の孤立を防ぐ社会のセーフティーネットとして機能しているバディプログラム。仕組みを参考にして日本で立ち上げたのが、We are Buddiesです。
保護者の方だけが子育てを頑張るのではなく、多くの大人が関わることで、登場人物みんなが力を抜いて優しい気持ちになれる社会を目指しています。
バディとなった二人は、月に2回ほど数時間を共に過ごします。時間を過ごす場所は毎回二人で決めますが、公園、動物園、博物館、カフェなど、密室ではないパブリックな場であれば、どこでもOK。メインはオフラインですが、オンラインも適宜活用し、Zoomなどのツールを使ってお話をしたり、画面越しで遊んだりします。
子どもの対象年齢は、5~18歳。一概に明確な言葉で表すのは難しいですが、「他者が子育てに関わった方が良さそうなご家庭のお子さん」が参加対象です。
それは、乳幼児のお兄ちゃん・お姉ちゃんかもしれませんし、特別なケアが必要なお子さんのご兄弟かもしれませんし、何らかの理由で親子関係が上手くいっておらず頼る大人がいないお子さんかもしれません。いずれも、保護者の方から、もしくは、周りの方からメール等で問い合わせ⇒運営メンバーが保護者の方・お子さんと面談を実施 ⇒大人バディとおつなぎという流れで進みます。
大人バディは、運営メンバー・バディコミュニティのつながりの中で繰り返し面談をし、決めています。信頼関係を重視するプログラムの性質上、紹介制を基本とし、相手がどんな子どもであっても1 年以上コミットするという強い気持ちをもってくれている方のみに参加いただいているので、信頼できるメンバーです。
参加するみなさんに“いいことの循環”がうまれるのが、このプログラムの特徴です。子どもは、信頼できる身近な大人をみつけられ、世界が広がる。保護者の方は、子どもと離れて過ごす時間や、家族外の大人との関わりによって、客観的に子どもとの関係を見つめ直す機会を得られる。大人バディは、自分とまったく属性の異なる歳の離れた友人から、新たな学びや気づきを得られる。
親戚とのつながりや、近所づきあい、こども会などがどんどん減少し、社会の中での人間関係が限られつつある日常において、そんな年代を超えたゆるやかな循環を生みだす仕組みがバディプログラムです。
運営チームは、子どもバディ・保護者の方と大人バディのマッチング、マッチング後の信頼関係構築サポート、大人バディの成長サポートや大人バディ同士のつながりづくりなどを担います。
たとえば、大人バディ向けの研修や、毎月の大人バディ定例ミーティングを実施。参加者同士で経験や学びをシェアし合う機会はもちろん、希望者に向けて、成長サポートのためのコーチングや、子どもの発達に関するスペシャリストに相談できるように整えています。
Co-Satenを運営しているオープンロード合同会社の代表。市原でさまざな活動に取り組む多種多様な人たちが集まるCo-Satenという場を活かし、「だれもが自分らしく、楽しく生きていくための学び」づくりに挑戦中。その一環として、市原でのWe are Buddies立ち上げに取り組む。
Co-Satenスタッフとして市原のまちづくりに関わりながら、ライターや編集、講師見習い、フォトグラファー見習いなどとしても活動する元保育士。子どもに教えるという立場への違和感、家族のあり方などにモヤモヤしているなかで、We are Buddiesと出会い、市原での活動立ち上げに取り組む。
代表理事・コーディネーター
保護者だけが子どもの成長プロセスにかかわり、生き辛さを抱え、そのしわ寄せが子どもに行ってしまう世の中の状況に疑問を持ち、We are Buddiesを発起。子どもの心が健やかに育まれる社会をつくるため、社会全体で子どもを見守るありかたを模索中。
We are Buddiesとの出会いは、一本の記事。もともとCo-Satenスタッフとして働きながら、個人でライターとしても活動してい私が、渋谷キャストというクリエイターさんの拠点に関する取り組みを取材させてもらうことになった折、過去記事として目にしたWe are Buddies代表の愛梨さんと渋谷区議会議員の神薗まちこさんの対談記事が、We are Buddies の取り組みを知った初めでした。
6歳の男の子とシェアハウスで生活した経験がWe are Buddies立ち上げに至る愛梨さんの原体験となっていること、活動に参加されているバディたちが、「大人」と「子ども」という枠組みを超え、自然体のまま信頼関係を築いている様子や、そこからじわじわと保護者の方にも、バディにも、運営にも、気づきや学び、変化など得難い体験が生まれているお話にビビビッと電気が走った感覚は、忘れません。 それからすぐ、Co-SatenメンバーにWe are Buddiesの活動を共有し、We are Buddiesの取り組みがどんなふうに成り立っているのかをみんなでリサーチしたり、実際にWe are Buddies の東京拠点へお邪魔したり。そのままトントン拍子にWe are Buddies in 市原の立ち上げへつながっていったことに、今でも内心びっくりしています。
保護者の方だけでも、子どもだけでも、大人だけでもなく、みんなが欠かせない登場人物としてつながりながら循環し、力を抜いて優しい気持ちになれる社会。そんな社会を描きながら、共感くださる人たちと一緒に市原にもバディの取り組みを広げていきたいと思っています。
水野淳美
東京では、こんなご家庭のお子さんに
参加いただいています。
2人が信頼関係を築いていっている姿に、可能性を感じます。幼い双子が生まれてから、十分気にかけられていない気持ちがあったのですが、今、娘がナオコさんと話す時間を楽しみにしている様子が、とてもステキです。
私は大学生なのですが、子どもと接する機会がほとんどなく、ユウちゃんと過ごす時間がとても新鮮で、楽しいです。お喋りな日もあれば、元気がなく言葉数が少ない日もありますが、どんな状態の時も寄り添うようにしています。
ボール投げやサッカーを一緒に楽しんでくれるお相手がほしいなぁと思って参加しました。実際そういう遊びも楽しそうなのですが、二人が会話している様子は友達同士みたいな雰囲気で「ステキな仲間関係」だなと感じます。ユウダイさんは「自分が子どものときに、いろんな大人がいることをもっと知りたかった」という気持ちがあったのでバディに参加したとききました。私も同じことを考えていたので、この活動はきっと面白いものになる!と感じました。豊かな人間関係を経験して豊かな大人になってほしいです。
普段は会社員として働いていますが、この活動を通して社会とつながりをもち、また貢献できることのありがたさを日々感じています。アキラくんとは遊びを通して彼の成長や一挙手一投足を見守りながらも、小学生と大人という立場に依拠しないフラットな関係性を築きながら、この活動を楽しませてもらっています。
We are Buddiesへの参加希望、
取材の依頼、寄付のご相談などは、こちらまでお願いします。